Moleskineに入れているものは何か〜モレスキンのトークイベントに行ってきました

先週末、渋谷Loftの期間限定の「モレスキン ギャレリア」開店記念の2つのイベントに参加してきました。

モレスキン・トークイベント「あなたの人生の物語を創る手帳
モレスキン・ワークショップ「旅人の地図を作る

の二つ。

トークイベントは
Notebookers.jpのモレカウこと高谷宏記さん
moleskinerie.jpのYOKOさんこと中牟田洋子さん
Lifehacking.jpの堀正岳さん
のお三方によるトーク。

ワークショップの方は、モレスキンポケットにA4の紙(地図)をポップアップできるように収納する方法(モレカウ)とカイエにスタンプを押して、オリジナルのカスタマイズノートを作る(YOKOさん)という物でした。

どちらも大変面白かったし、本やネットでしか見たことのない方たちと直接お話できたのも良かった。今回はこのお三方のトークイベントを聞いて、さて自分がモレスキンに入れているものとはなんだろう、とちょっと考えたので、トークイベントの紹介と絡めて書いてみたい。ちなみに、日本で一番モレスキンがそろう(国内販売されていない限定版等あります)モレスキンギャレリアは12月27日まで。名前を入れるサービスやハヤテノコウジ師匠のモレスキンアートも展示されていますので、渋谷にアクセスの良いところにお住まいの方は是非期間中にのぞいてみてはいかがでしょうか。
 
【三者三様のモレスキン】

今回はお三方とも、ご自身のモレスキンを広げて見せながらのトーク。普段なかなか他人のノートの中身を見ることはないのでそれだけで興味深いものでした。

モレカウこと高谷さんは、腰にカラビナでぶら下げている紐付きポケット、スクエアード(方眼)。本でも紹介しているように、真ん中から左右に分けて、書き込んでいるお話。縦横無尽、字の上に字が重なったり、気になった動物、文様、お話…力強く書き込んである。半分アウトドア暮らしの生活の中、ランタンの灯りのもと頭の延長線上のようなノートに色々なものを吐き出す。その見た目はかなり感覚的だ…というのはたぶんなんとなくこの色使いとか、この向きとか、無意識にコントロールされてるようで、描いたこと・書いたことそのものよりも、よくわからない頭あるいは心に浮かんだものがそのまま出てきた感じ。なんだろう、うまく言えないがその全体から受けるポジティブ感とか、あるページではちょっと硬い感じとかそんな、こうパーツの組み合わせから生まれる雰囲気というのが、見た目は似ていないが、本質をあらわしているような、そんなことを感じた。一番伝わってくるのは”面白がってる感”なのも素敵だ。

YOKOさんは2冊のモレスキン。1冊はプレーン(無地)のポケットにアート巡りをした時の記録。もう一冊はラージのルールド(横罫、だったと思う)。イギリスで勉強中に読んだ論文・本の記録。いずれも鉛筆の小さな字できれいにまとめられている。たぶん、YOKOさんの性格なんでしょうねえ、丁寧で細かく、そして同じ風にちゃんと書いてある。最初からずっと間が抜けたりせずに。
YOKOさんのモレスキンはたぶん瞬間を切り取るためのもの。モネの絵の前を真っ赤なドレスの女性が横切った瞬間の感動や、気に入った絵の佇まい、自分の感じたその一瞬を切り取って封じ込めるような、そんなノートでした。

堀さんのノートは白のプレーンのポケットサイズ。白熊?の足跡に北極とでっかくはいったステッカーが貼ってある。これまたガジェット使いの堀さんらしく、丁寧な文字と写真、たまにちょっとしたコラージュもあるけど、基本的には記録。お仕事ですからね。スキャンスナップのix100を愛用し、旅先でも写真をコンビニで打ち出して、貼り付けてるとのこと。手に取って見せていただいたのだけれど、こう「安定している」という印象だ。堀さんのノートは脳の外部記録装置。読み返すことが前提で検索やインデックスも工夫がある。もちろん見返した時に全く同じものを思い出すわけではなくて、新しいストーリーや気づきがある。

【モレスキンの使い方に迷っている人には】

このトークイベントはおそらく、「モレスキンカッコいいから買おうかなあ、でも何に使おう、どうやって使おう」という人々の背中を押すという目的があったのだろう…と推察するのですが(そうじゃないと売れないもんねえ)、入口はビジネスに使おうと思っているひとは堀さんタイプ、旅の記録とかライフログを考えている人はYOKOさんタイプがとっつきやすそうです。特に真面目に日々の作業をこなせるタイプの人ならば。実際にはあんなにきれいに書けないし、長年使っているからこその工夫や力加減が絶妙でマネはなかなか難しいのだと思いますが、「あんな風に書けたらなあ」という憧れが持てました。
 しかしながら、なぜモレスキンでなくてはならないか…という点に立ち返ると、色々いい点はあるんだけど、決定的ではないかなあ。私は仕事上、堀さんタイプのノートやYOKOさんの文献リストノートは日々書いているので、ある程度、あんな風なことを自分ができることはわかっているし(そんなに面白いものではないけど)、おまけにモレスキンを使っている(A4のフォリオのスクエアードだけど)。ただ、これは普段のノートにモレスキンを使っていて、モレスキン愛が高まった結果このノートをチョイスしたという側面が大きい(細かい理由はNotebookersの記事をご覧あれ)。
 今回のトークイベントでもお三方の雰囲気から考えるに、なぜほぼ日じゃなくてモレスキンなのかと問われると、テイストの問題かなという気がします(彼らがほぼ日にライフログを書いている絵があまり思い浮かばない、これに尽きます)。これをいっちゃおしまいなんだけど、自分の中の何かを預けるのに自分のテイストと合わないものを選ぶのは何となく気分が悪い、だから完全に好みの問題。シンプルで質の良いものを普段使いにする人種。もし貴方もそういう人種であるならば、今すぐあんなノートにはならないかもしれないが、たとえ新しいノートが続かなかったとしても、またいずれモレスキンに戻ってくることになる。自分がそういうタイプだという確信があるのなら、迷わず手にすることになるでしょう。そんな意味でも、今回お三方の姿をみて直接お話できたのはなかなか面白いことでした、私にとって。

【では私のノートは?】

お人柄が垣間見えるトークも大変面白かったのですが、見せていただいて思った最初のことは、私のノートは基本モレカウスタイルだ、ということ。一緒にしたら怒られそうだけど。私にとってノートって一緒に遊ぶ相手なのだ。今日は一日ここで過ごすようにと部屋に詰め込まれるならば、ノートとペンがあればいい。インデックスは作ってないし、絵もあれば、空白もある。真面目に一日の予定表を書く日もあれば、へんな渦巻き模様で埋まっているページもある。見開きに旅行記や展覧会のまとめをつくるのも、見返すというよりは、自分にとって面白いものを作るという意味が大きい気がします。
 あとね、自分でおもったのは私は字がでかいってこと。もうみんな字が丁寧で小さいことには本当にびっくりしちゃいます。私がスクエアードを使っている一つの理由は、罫線が無視しやすいからだと思う(2行で1行に書いたりしてる)のですが、ポケットサイズだと思うように書けません。アイディアを出すときはとにかくでかい紙面が必要なので、ラージの見開きが私にとって大事なのね。堀さんもYOKOさんも、罫線がないほうがいいとおっしゃっていたけれど、そういう意味では横罫というのはアイディアを考えるのにちょっとうまくないのです。これは今回出会った何人かのノート書きの方々が異口同音に限定版等で横罫だけ出すくらいなら、プレーンでいいのにということをおっしゃっていたのとも一致して、印象的な出来事でした。

【ダイアリーをいっぱいもらっちゃいました】

今回のトークイベント、ワークショップでは太っ腹なことに、ずいぶんとたくさんお土産をもらいました。ありがとうございます。で、気が付いたのが、結構ダイアリーが入ってたってこと。トークイベントで登場したのは、いずれもスタンダードなノートブックだったわけですが、確かにスケジュール帳としてのモレスキンを愛用している人もいるわけです。私は数年前までモレスキンのダイアリーをスケジュール帳として使っていましたが(マンスリーのブロックでラージ)、スケジュール管理がクラウド化したのと、ふつうのノートブックとの2冊持ちがめんどくさくなって、やめてしまいました。デイリーは絵をかいたりログをつけたりするのに家で使っています。
 さて、いただいたウィークリーダイアリ―、モレスキンの布教にプレゼントにするのが良いか、自分なりの使い方を考えるか…。
 言いたい放題書いてきましたが、大変面白いイベントで刺激をもらいました。きれいな見本は使うきっかけとして本当に素晴らしいけど、挫折の一つの要因でもあるもの。素晴らしい紙面づくりにこだわらずに、自分の欠片を託す相棒として一冊連れて歩いてみるのもよいのではないでしょうか?走り書きやハナモゲラ語も悪くないものです。悪いお手本でもみて、気長にノートを愛用してください。昨日の私は何を考えていたんだろう↓



 
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